03/04/30 高知県越知町
雨の日移動。
移動日だというのに、生憎の雨。考えを変えてみれば、どこかで遊ぶ日に雨っていうのよりはいいかもしれないけど。移動する前にやることだけは済ませておこうと、コインランドリーに出向く。洗濯機代700円、乾燥機代10分100円。暴利じゃねえっすか?
洗濯中にちょっとスーパー&コーナンに買い物に行く。家から付けて来た箱は取っ手のところがプラスチックで繋がるようになっていて、ぎゅうぎゅうに詰めると外れそうになってしまうのが難点。それに、濃灰色×赤の配色があまり可愛くない。ちょうどここのコーナンで、取っ手のところが金属、配色が濃緑×黄色の箱を見つけたので、それを買い、元の箱に使わなかったエンジンオイルと土産ものでも詰めて実家に送りつけちゃおうという腹積もりである。勿論、未だに両親にはカブ夫購入のことも、今回の10連休のことも内緒にしている。荷物を送るとだけ言っておいての、サプライズ作戦である。ちなみに昨日電話がかかってきたときには、「ちょっと連休は観光しに行く。場所?近場の温泉、かなあ」とだけ言っておいた。観光って言ったら観光だし、キャンプ場の近場の温泉にも入ったので、嘘をついていないって言えば嘘をついていないんですよ、お母さん。

ついでに
「旅に出ました。
すぐに戻ります。
心配しないでください。
○○より」
というメモ書きも入れた。
このネタを両親はわかってくれるかしらん?
今、ここのキャンプ場には7人いるのだが、雨を押してまで移動しようと思っているのは、これから更に西へ移動するつもりのわたし、大阪キャンパー、山登り予定の原付キャンパーの3人。名古屋組の2人はどうするか迷い中で、残りの2人は雨ということで出かける気をなくし、朝から飲み始めちゃってる。そんな人たちは置いといて、11時、いつもより遅めに出発。カッパのズボンも履いたし、箱の外にある荷物にはレインカバー(ゴミ袋)で覆ったし、レインブーツ(長靴)も新調したし、おまけにレイングローブ(ゴム手袋)まで着用してのばっちりの雨仕様で進む。大阪キャンパーの人とは行き先が同じなので、わたしが道さえ誤らなければどこかで追い抜いてもらえる。そのときにどの辺りにテントを張ろうか決めることになっている。行けたら小浜キャンプ場という無料キャンプ場に行きたいのだけれど、この雨じゃ早明浦ダム辺りがいいとこじゃないかなあ……。

最近、川に鯉のぼりを吊るすのが流行っているんだろうか?
この辺りから雨が上がり、路面も乾いてきた。
しかし……小綺麗な観光客の人に長靴姿で交じるのは恥ずかしい。
思った以上に早く早明浦ダム近辺に着いてしまったので、大阪キャンパーと相談をし、小浜キャンプ場を目指すことにする。名古屋組はわたしよりもかなり後に出てきているらしいので、大阪キャンパーにメールを打ってもらって、わたしはお先に進む。どうせすぐに抜かれるんだし……。

通称与作。
わたしの通った辺りはそんなにひどい道じゃなかったけれど、かなりひどい酷道らしい。
対面通行が、いきなり細い、車1台分の道になったりする。
1度通り過ぎてしまったけれど、無事、小浜キャンプ場に到着。大阪キャンパーが一緒じゃなかったら、ここには着かなかったよな。地図見てもわかんないし。先にテントを建てている人がいなかったら、絶対にここだとは思わなかった。

ちょっとした水場と火を焚く場所、それに立派なトイレがある。
一人だったら泊まろうとは思わないかもしれないが、人と一緒だといい感じの場所かも。
ほどなく、名古屋組登場。やっぱり迷ったそうだ。わたしたちのテントが建っていなかったら見つけられなかったとか。今日は名古屋男子がカレーを作るとのことで、大阪キャンパーがカブ夫さんに、名古屋男子が女子の中型オフ車に乗り、買い出しに行ってしまう。
大型バイク2台と一緒に残されてだらだらと野菜を切ったりしていると、この河原のキャンプ場に車が現れた。横にSUZUKIとシールの貼ってある四角い車は、1度わたしたちの前を通り過ぎる。こんな河原に突っ込んでくる車があるんだ。
「うちら2人が大型乗ってるみたいで、ちょっと格好いいよね」
「テントは4つあるけどね」
という会話を交わしているも、車が河原を行ったり来たりしているのを見るにつけ、会話の内容が
「早く買出しから戻ってこないかな……」
に変わる。だって、こんな辺鄙な河原を栃木ナンバーの車が何故に行ったり来たりするですか。それにああいう四角い形の車って、生きていない人を運ぶには最適そうな形をしてるし。わたしら2人くらい、簡単に運んでヤ(埋)れそうな感じだ。
わたしたちのテントからちょっと離れたところに車が止まり、後ろのドアが開くと、中には生きていない人ではなくてバイクが2台入っていた。乗り物の中に乗り物?結局、彼らはそこでオートキャンプを始めるらしい。車の中に泊まるのって、ちょっと楽しそうかも。彼らとは接触もないまま、名古屋男子とホットワイン片手に語りながら、夜も更けていくのでありました。
今日の感想:人と一緒の移動日というのは、あまり印象に残らないものである。