03/03/21 三重県久居市・鈴鹿市
大観音寺でサイトシーイング
2月は2月っていうだけで寒いし、3月は3月で妙に寒かったり週末雨だったりしたので、いきなり今年初キャンプwithキャンパーの人たちの日にちがやってきてしまいましたよ、カブ夫さん。しかも、場所が鈴鹿青少年の森だとかなんだとか。つまり、鈴鹿市にあるってことなので、前回の名古屋新年会を経験したわたしたちユニットにとっては、シマみたいなもんじゃないですかね?キャンプするのだってもう2回目だしさー、っていうか、鼻くそほじりながらでもできるくらい余裕ってやつ?6:30駐輪場に向かい、荷物をくくりつける。キックでエンジン始動。行くナリよ!と気合いを入れるが、エンジンがかからない。きっと寒いからナリね。チョークを引いて、セル・スイッチON!やっぱり、かからない。しばらく乗っていなかったから、カブ夫タンったら臍を曲げてるのかしらん?何度もキックを繰り返すが、全くかからない。カブ系のエンジンは丈夫だとかなんとかしたり顔でぬかしていらっしゃる方々に、わたくしはだまされているですか?愛が足りないですか?ラブ・アンド・ピースですか?もしや、いきり立ったアメリカの陰謀かなにかですか?きっとわたしのことをフセインの影武者か何かと思い込んで、国防省に匿っている宇宙人を使い、カブ夫に毒を……。助けて、矢追さん。
3分後、矢追さんの放った(と思われる)電波を、賢明なるわたしの頭脳がキャッチいたしました。マニュアル大好きッ子のわたしはカブ夫をしまうとき、バイク屋さんに言われたように、きちんとギアは1速!ハンドル・ロック!オイルタンクのレバーはOFF!ちょっと拭いてやって、カバーをON!U字ロック装着!とやっているわけで、つまり、オイルタンクのレバーがOFFのまんまだったわけで。
ということで7:00、やっと出発。鼻くそほじっててもいいって言ったのは誰ですか?
馴染みの店で給油しようと停車して、シュラフが荷台から落ちかけているのを発見。紐かけ具合がまずくてゆるんでいたらしい。やっぱり、慣れっていかんよな。荷物をきっちりくくり直して、今回は1号線には入らず、きちんと163号線を走る。名古屋リベンジで1号線を通っていろいろと写真を撮ろうと思ったりもしたんだけど、163の先には、まあ、いろいろとあるんですよ。
心の法定速度40km/hでぶるるーと走っているわたしの目に不審な男が映る。電話BOXの影に立ち、変な長い棒状の機械を持った男--ぴんと来ちゃいましたよ(電波が)。あれだね、わたしを追う当局の手がここまで回ってるに違いないね。
しばらく進むと、今度はパイプ椅子を並べて坐る不審な警察官が3人。久々の晴天の週末を戸外で過ごそうって算段ですか?楽しげじゃないですか。--もしや、これが噂に名高いネズミ捕りというものですか?すると、さっきの不審男はいわゆる、測定器を持った人ってこと?
ゆっくり走ろうという自分の判断力と神に感謝しつつ、清滝トンネルを抜け、木津川縁に出る。ここまで来るとトラックは多少多いものの、恐ろしげな大阪車が減ってくるので、気持ちが楽になる。

マタギのアジトが近くにあるらしい。
いのししラーメンという看板も出ていたけれど、おいしいんかな?
一度行きたい方向と逆に422号線を走り、その後、165号線に入る。

まあ、伊賀って言ったら、忍者か松尾芭蕉だもんなあ。
しかし、黄色や赤や緑の服は忍びの者として如何なものかと思う。
信号に合わせた配色なら、順番が違うとそっと教えてあげたい。
天気は全くもって麗らかで、たまに目に入る菜の花や朧に霞む空が春らしげではあるのだけれど、寒い。おまけに、何故かくしゃみが出るようになってきた。わたしはですね、断じて花粉症じゃない、筈、なんですけど……。
くしゃみ連発→一瞬目を瞑る→蛇行運転の危険走行を繰り広げ、目的の榊原温泉口駅に到着。ここには、あれですよ。素敵な黄金の大観音像があるですよ。ルーブル彫刻美術館とやらも併設されているですよ。心が躍らね?
駐車場の入り口の管理部屋の中にいるおっちゃんにカブ夫を停める場所を尋ねる。駐車場がら空きだったのだけれど、こっちをにこにこしながら見ていたので、とりあえず、一応。
「もうどこに停めてもらってもええですよ。初めてですか?」
え?ここは常連が多いですか!?
「はい、初めてです」
「じゃあ、ちょっと待ってな」
中に引っ込むおっちゃん。そしてチラシを手に戻ってくる。
「これ見てな、いろいろ書いてあるから。キャンプ行くんか?」
「はい。途中、ここに絶対寄ろうと思ってきたんです」
「ああ、そうかー」
どういう気で絶対に寄ろうと思ったかは内緒にしておいた方がよさげだけど。またしてもおっちゃん巡りの旅になりそうな様相を呈してきたので、10分程で会話を切り上げ、駐車場の端っこへ進む。
パラダイスを堪能し、“大観音寺”と銘打たれた箸を頂戴した(散々使った後、マイ箸を燃やされてしまったキャンパーに進呈)後、165号線を下ってアタイのシマ23号線に出る。これから北上していけば、多分、鈴鹿サーキットの案内看板くらい出てくる筈。軽い気持ちで“津市”の“ツ”の発音を練習しながら進む。
ツツツと唱えている内に、キャンプ場に到着。駐車場にはすでに何台かのバイクが止められ、テントも張られている。そうだよな、前夜祭と称して昨日から何人か来てるんだもんな。ほんと、あんたらはどれだけキャンプが好きなんですか?

初張りの方がうまかった気がする。
炊事場に行くとうどんができているとのことなので、早速先程入手した大観音寺箸と一昨日購入したマイ・コッヘルを持ってご相伴に預かる。餃子ができたので餃子を頂く。ビールを手渡されたので、ビールを飲む。鶏肉が焼けたので、鶏肉を……。以下延々とこれが続き、最終着組が到着する12時を待たずに就寝したのである。
今日の感想:キャンプ=暴飲暴食
人は大観音寺に行った人間と行かなかった人間の
二種類に分かれる。